乳首が痛い…もしかして病気?痛みの原因とその対処法 「心当たりがないのに乳首が痛む」「ただれや液体の分泌がある」といった症状があると、「もしかして病気?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。不安が大きくなる前に、まずは痛みの原因や対処法を知っておきましょう。この記事では医師監修のもと、乳首のよくあるお悩みや痛みの原因、対処法や受診時の注意などについてお伝えします。 監修:医療法人優美会理事長、吉井クリニック院長 吉井友季子先生. 乳首がなんだか痛い…よくある乳首のお悩みをご紹介 乳首の痛みの原因を把握するために、まずは乳首の役割やよくあるお悩みについて解説します。 乳首の役割 乳首の主な役割は授乳です。出産すると、乳房内の乳腺の中で乳汁(母乳)が生成されます。その乳汁が乳腺から乳管を通り、乳首で開口することで、授乳ができるようになります。 乳首は授乳のためになくてはならない部位ですが、デリケートで病気などのトラブルが生じやすい部位でもあります。 よくある乳首のお悩み では、実際にどのようなお悩みが多いのか、よくある乳首のお悩みを見ていきましょう。 ・湿疹、ただれ 胸の周りはブラジャーなどで蒸れやすく、汗をかいたあとに雑菌が繁殖して乳頭がただれたり、皮膚炎になってしまうことも少なくありません。乳頭はデリケートな部位なので、最初は痛みを感じていなくても、かゆみからかきむしってしまうと症状が悪化してしまうことも。 ・張り、痛み 乳房が張ったり、乳首に痛みを感じたりすることがあります。女性ホルモン量の影響で月経前に起こる場合が多いようです。 ・液体の分泌 授乳期ではない時期でも乳首から液体が分泌され、痛みを伴うことがあります。. もしかして病気…?乳首に痛みを感じるときの原因とは さまざまなお悩みがある中で、特に乳首の痛みの原因はどのようなものなのでしょうか。原因別にその特徴を解説します。 乳首の痛みの原因 ・皮脂欠乏症湿疹 乳首からの皮脂分泌量が低下することで乳首自体が乾燥し、角質がはがれて湿疹ができている状態です。かゆみから患部をかきむしってしまうことでさらに悪化し、痛みがひどくなってしまうこともあります。お風呂上がりに保湿する、病院を受診して塗り薬や飲み薬を処方してもらうなどの対策を行いましょう。 ・乳頭炎 細菌の感染などにより、乳頭が炎症を起こしている状態です。乳首の皮脂分泌量が低下し、擦れや汗などの刺激が加わると起こることも。悪化すると赤みが出たり腫れや痛みが強くなったりするため、適度に入浴するなど乳首を清潔に保ち、刺激の少ない下着を身に着けるようにしましょう。 ・乳がん 乳房内の乳腺にできる悪性の腫瘍です。乳がんの症状には、乳首の湿疹やただれ、液体の分泌などがあることもあります。乳房に硬いしこりや、何かしらの異変が見つかった場合は早期発見のためすぐに病院を受診しましょう。 ・乳腺症 乳腺全体が腫れてしこりとなり、鈍い痛みがあります。女性ホルモンのバランスが崩れていることが原因と言われており、良性の腫れで基本的に治療は必要ありませんが、他の病気と似た症状が出る場合があるため、早めに受診しましょう。 ・ホルモンバランスの影響 【生理前の場合】 月経前症候群(PMS)の症状として、乳房や乳首が痛くなることがあります。 【妊娠中の場合】 乳首が押さえられるような痛みや、ひりひりするような痛みを感じることがあります。乳房の構造が変化する妊娠初期に起こるケースが多いと言われています。 【授乳中の場合】 産後すぐ、母乳が作られ始めると乳房全体が張り硬くなることから、乳首に痛みを感じることがあります。. 日常生活で考えられる乳首の痛みの原因とその対処法 「上記にはあてはまらないけれど、乳首の痛みがある」という場合、日常生活の中に原因が隠れていることも。その原因や対処法を解説します。 日常生活の中に潜む痛みの原因 ・下着などの衣類による摩擦と蒸れ 乳首はとてもデリケートな部位であるため、サイズが合わないブラジャーや刺激の多い素材の衣類を着けていると、摩擦や蒸れが起こり痛みの原因になることがあります。下着や衣類の素材は、柔らかく刺激の少ない綿や絹などがおすすめです。また適性サイズのブラジャーを選ぶために、店舗では必ず試着するのはもちろん店員さんともよく相談しましょう。 ・季節や湿度による乾燥 湿度が低くなり肌が乾燥しがちになる冬期や、オフィスや飛行機内などの乾燥した場所にいることが多いと、乳首が乾燥しかゆみや痛みを生じることがあります。対策として、入浴後に保湿クリームを塗るなどして乳首を保湿すると良いでしょう。. 痛みがなかなかおさまらない、気になる症状が続くときは受診を 気になる症状が続く場合、いつ病院を受診すればよいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。ここでは、受診の目安について解説します。 受診の目安 乳首の痛みが長引くときや、乳首の皮膚に湿疹やかさぶた、ただれなどの病変がある場合は早めに病院を受診しましょう。乳首以外にも、乳房のはれ、しこりを伴っている場合も別の病気が隠れている可能性があるので、早めに受診すべきです。 どの科にかかるべき? 乳首の痛みや乳房の症状を伴う場合は乳腺外科、乳首の皮膚に異常がある場合は皮膚科を受診しましょう。それでも迷った場合は、病院で相談すると良いでしょう。 受診時に伝えるべきポイント 受診時には、「チクチクする」「じんじんする」など痛みの種類を具体的に把握しておきましょう。また、いつから痛み始めたか、他に気になる症状はないかどうかも事前に確認しておくとスムーズに診察が進みます。. まとめ 乳首の痛みの原因はさまざまな種類があり、すぐ治るものもあれば大きな病気のサインである場合もあります。特に、乳がんなどの大きな病気の場合は早期発見が完治のカギになるので、痛みが気になる場合は放っておかずに、すぐ病院を受診してください。. RELATED 関連記事. OTHER その他のカテゴリー記事. SOMPOひまわり生命の 資料請求はこちら 詳しくはこちら.
病院報 2016年夏号 Vol.52
乳房・胸の痛みは乳がん?チクチク・ズキズキ痛む原因は?|烏丸御池さくやま乳腺クリニック 乳首の痛みは日常生活上の習慣が関与している場合もありますが、 そのために乳腺の体積が増え、血管が拡張してうっ血した浮腫状態になり、乳腺全体が張って硬くなります。これが「乳房痛」の原因です。排卵時や生理前の1 乳首の痛みは乳腺炎や生理前・授乳中におけるホルモンバランスの変化が原因の可能性も. 病院報 年夏号 Vol(ほんとはこわくない『乳房の痛み』)|京都民医連中央病院医師は痛みの様子について質問します。痛みが毎月一定の時期に(月経周期に関連して)起こるかどうか質問します。また、考えられる原因を示唆する他の症状、病気、および薬剤(経口避妊薬など)についても質問します。 医師は乳房と近くの組織を診察し、皮膚の変化、しこり、および圧痛などの異常がないか確認します。異常がなければ、痛みはおそらくホルモンの変化または大きな乳房によるものと考えられます。 月経が来ていない、早朝の吐き気など妊娠を示唆する症状がある場合には、妊娠検査を行います。その他の検査は患者の他の症状に応じて行います。. 日常生活で考えられる乳首の痛みの原因とその対処法 「上記にはあてはまらないけれど、乳首の痛みがある」という場合、日常生活の中に原因が隠れていることも。その原因や対処法を解説します。 日常生活の中に潜む痛みの原因 ・下着などの衣類による摩擦と蒸れ 乳首はとてもデリケートな部位であるため、サイズが合わないブラジャーや刺激の多い素材の衣類を着けていると、摩擦や蒸れが起こり痛みの原因になることがあります。下着や衣類の素材は、柔らかく刺激の少ない綿や絹などがおすすめです。また適性サイズのブラジャーを選ぶために、店舗では必ず試着するのはもちろん店員さんともよく相談しましょう。 ・季節や湿度による乾燥 湿度が低くなり肌が乾燥しがちになる冬期や、オフィスや飛行機内などの乾燥した場所にいることが多いと、乳首が乾燥しかゆみや痛みを生じることがあります。対策として、入浴後に保湿クリームを塗るなどして乳首を保湿すると良いでしょう。. 乳腺炎 関連記事数: 0記事 乳腺症 関連記事数: 0記事. 乳管内乳頭腫 乳管にできる良性腫瘍で、乳頭近くにしこりができたり、分泌物が出たりします。 30~50代の女性に多くみられ、乳がんを併発するケースもあります。 乳管内乳頭腫について. 授乳期間中に起こりやすいのが、乳腺炎です。うっ滞性乳腺炎、化膿性乳腺炎などがあります。 乳房の腫れや持続する痛み、赤み、熱感などを伴います。 乳房の痛みは、「ズキズキ」と感じることが多くなります。. 仰向けになって、背中の下に枕・畳んだタオルを差し入れて胸を持ち上げた状態で、乳房を触ってしこりがないかチェックしましょう。 乳房に触る時は、4本の指を使って「の」の字を描くように軽くなでてください。.
乳腺外科へのお問い合せ
乳首の痛みは日常生活上の習慣が関与している場合もありますが、 授乳期間中に起こりやすいのが、乳腺炎です。 うっ滞性乳腺炎、化膿性乳腺炎などがあります。 乳房の腫れや持続する痛み、赤み、熱感などを伴います。 乳房の痛みは、「ズ 授乳期に多い「乳腺炎」は、乳腺が炎症を起こしている状態です。胸に熱を持ったような痛み、腫れ、発熱の症状が現れます。 乳腺炎 痛み ズキズキ. 無理を 乳首の痛みは乳腺炎や生理前・授乳中におけるホルモンバランスの変化が原因の可能性も.生理前、排卵の際には、一時的に女性ホルモンの濃度が上昇します。これにより乳房の痛みや張り、乳首の痒みなどの症状が引き起こされることがあります。 通常、生理の開始とともに症状は軽快しますが、胸の痛みがよくならない場合、あるいは他にもしこりなどの症状がある場合には、お早めに当院にご相談ください。. しこりの有無をチェック 仰向けになって、背中の下に枕・畳んだタオルを差し入れて胸を持ち上げた状態で、乳房を触ってしこりがないかチェックしましょう。 乳房に触る時は、4本の指を使って「の」の字を描くように軽くなでてください。. 女性の大敵である乳がんは、年々増加傾向にあると言われています。 小林麻央さんや北斗晶さんが乳がん告白をされてからは、自分の胸に意識が行くようになり、乳がん検診に行く人も増えてきました。. 診療案内 アレルギー科 乳幼児健診 予防接種 NICU 小児在宅 病児保育 子育て支援 あたまの形外来 症状・疾患 夜尿症 よくある質問. 乳腺は、女性ホルモンや乳汁分泌を促すプロラクチンなどのホルモンの作用によって発達します。このため、生理前や 妊娠 中など女性ホルモンの分泌量が増加するときや、プロラクチンが盛んにつくられる授乳期には乳房の張りとともに乳首の痛みを感じることがあります。. 糖尿病 乳がん 湿疹 毛嚢炎 乾皮症 妊娠 かゆみ 皮膚の乾燥 あかぎれ がん. 生理前や排卵時は、女性ホルモンの濃度が上昇します。これにより乳房の張りや「チクチク」とした痛みを感じることがあります。 通常、生理の開始とともに痛みは軽減します。. 疾患 乳がん 乳腺炎 乳腺症 石灰化 症状 胸のしこり わきの下のしこり 乳首 胸 がかゆい 乳房 胸 の痛み 胸の張り. 化膿性乳腺炎は、うっ滞性乳腺炎の状態で乳頭から細菌が侵入し細菌感染してしまい、化膿性乳腺炎となって膿が出るようになります。 細菌感染した乳腺炎の場合は、高熱と強い痛みも出ますので、病院で診察を受けて抗生物質等服用する必要があります。. トップ 症状を調べる 部位から 乳首が痛い. 更年期、特に閉経前は女性ホルモンのバランスが変動しやすいため、乳房に痛みを感じやすくなります。 病的なものではありませんが、更年期障害も起こりやすい年代です。. OTHER その他のカテゴリー記事. 一般的に、胸がチクチクする等の痛みは乳がんの症状ではありません。 しかし、北斗晶さんのように、胸の痛みがきっかけで病院を受診し、乳がんが発見されたケースもあるのです。 胸の痛みを我慢していると、その裏に乳がんが潜んでいた場合発見が遅れてしまうことがあります。. 場合によって受診を検討 気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。 短時間でよくなり、その後繰り返さない. 人気記事ランキング 痛みは乳がんの症状ではない? 乳首がかゆい 乳首が痛い 脇のしこり 乳房が痛い 乳房のしこり 胸のしこり 乳首の黒ずみ. 乳首が痛い…もしかして病気?痛みの原因とその対処法 「心当たりがないのに乳首が痛む」「ただれや液体の分泌がある」といった症状があると、「もしかして病気?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。不安が大きくなる前に、まずは痛みの原因や対処法を知っておきましょう。この記事では医師監修のもと、乳首のよくあるお悩みや痛みの原因、対処法や受診時の注意などについてお伝えします。 監修:医療法人優美会理事長、吉井クリニック院長 吉井友季子先生. 強い痛みや発赤、腫れがある場合は、乳房の感染症の可能性があるため、1~2日以内に医師の診察を受ける必要があります。 乳房の痛みが長引く(例えば1カ月以上)場合は、 医師の診察 を受ける必要があります。. 悪化すると 毛包炎 を合併したり、乳首の皮膚がただれて出血を生じたりすることもあります。. 皮脂の欠乏による 湿疹 を皮脂欠乏性 湿疹 と呼び、一般的には 乾燥肌 といわれるものですが、乳首にも同様の 湿疹 やびらんができることがあります。また、皮脂の分泌量低下は乳首だけでなく、全身のさまざまな箇所で起こりうるため、ほかの部位にも 湿疹 病変を生じることもあります。. MSDマニュアルについて 免責事項. 皮膚の良性腫瘍である粉瘤(アテローム)が感染したことによって痛みが生じます。 抗生剤での治療を行いますが、排膿のために切開が必要になることもあります。 根治的に治療するためには手術が必要となります。. 月経中に生じる乳房痛 は多くの場合、アセトアミノフェンや非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)で緩和できます。. 感染症 皮膚の良性腫瘍である粉瘤(アテローム)が感染したことによって痛みが生じます。 抗生剤での治療を行いますが、排膿のために切開が必要になることもあります。 根治的に治療するためには手術が必要となります。. 痛みがなかなかおさまらない、気になる症状が続くときは受診を 気になる症状が続く場合、いつ病院を受診すればよいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。ここでは、受診の目安について解説します。 受診の目安 乳首の痛みが長引くときや、乳首の皮膚に湿疹やかさぶた、ただれなどの病変がある場合は早めに病院を受診しましょう。乳首以外にも、乳房のはれ、しこりを伴っている場合も別の病気が隠れている可能性があるので、早めに受診すべきです。 どの科にかかるべき? 乳首の痛みや乳房の症状を伴う場合は乳腺外科、乳首の皮膚に異常がある場合は皮膚科を受診しましょう。それでも迷った場合は、病院で相談すると良いでしょう。 受診時に伝えるべきポイント 受診時には、「チクチクする」「じんじんする」など痛みの種類を具体的に把握しておきましょう。また、いつから痛み始めたか、他に気になる症状はないかどうかも事前に確認しておくとスムーズに診察が進みます。. 女性ホルモンの エストロゲン と プロゲステロン の濃度の変化が乳房の痛みの原因になることがあります。これらのホルモンの血中濃度は、月経の直前、月経中、および妊娠中に上昇します。このように濃度が上昇すると、乳腺と乳管が拡張して、乳房に体液が保持されます。結果、乳房が張り、痛みを伴うこともあります。通常この痛みは乳房全体にみられ、圧痛が生じやすくなります。月経周期に関連する痛みは、数カ月から数年にわたって現れたり消えたりすることがあります。経口避妊薬の使用や閉経後のホルモン療法によっても、ホルモンの血中濃度が上昇し、同様の痛みが生じることがあります。. 乳管内乳頭腫 乳管にできる良性腫瘍で、乳頭近くにしこりができたり、分泌物が出たりします。 30~50代の女性に多くみられ、乳がんを併発するケースもあります。 乳管内乳頭腫について. 指で乳頭の根元を軽くつまんで、血液が混じったような分泌物が出ていないかチェックしましょう。 また、下着に血液が付いていないかも確認します。 少量の透明・黄色い分泌物が出る程度なら問題はありません。. 診療案内 乳がん検診 マンモグラフィ・乳房超音波エコー検査 症状・疾患 乳がんについて 乳腺症 乳腺のう胞(シスト) 乳腺炎 乳腺線維腺腫 葉状腫瘍 乳管内乳頭腫 胸が痛い 脇の下が痛い 胸が張る・しこりがある.